どうしたら上手くなるの?

 

【Q】 私は高校2年の女子です。去年までトロンボーンだったのですが、今年からユーホニュームに移りました。どうしたら、上手く吹けるようになるか、教えて下さい。それから、よくカレシから、ビデオみたいなことをやれって言われるんですけど、上手くできません。どうしたらいいのでしょうか。

【A】 はい、皆さんよく抱へてゐる問題ですね。どうしたら上手くなるか。コレは簡單。上手くなる練習をすれば、しやうがなく上手くなります!

 ・・・・それをどうやるかって? そんなもん、上手くなってみなくちゃ言へないですがな。ワタシャ上手くないんだから。う〜ん、でも「上手いんぢゃないかな?」と、人に印象づけるテクニックといふのはあります。

◆ その1 「ユーホニューム」と書かずに「ユーフォニアム」と書く。

 → なんとなく格好いいですね。この「なんとなく」といふところから、もう上手いと思はせる道が始まってゐるのです!

◆ その2 ユーフォニアムの音を好きになる。CD等を聽いて、「あ、この人上手い!」といふ體驗をする。

 → 好きになれば、眞似してみたくなるでせう。誰もゐないところで、こっそり眞似してみるのです。それが自然に表に出てくるものです。「なんだ、こいつ張切ってるな」と思はせれば、しめたものです。實際の演奏が大したことがなくても、なんとなく「あいつ、よく分からないけれど、上手いんぢゃない?」といふ印象が出來上がります。

◆ その3 見た目を上手さうに振舞ふ

 → これは、とにかく姿勢が第一。視覺的効果を活用するのです。では、理想的な姿勢とは、どんな具合か。下の寫眞を見て下さい。

(画像をクリックすると拡大されます)

 はい、この姿勢の何処がいいのでせうか。

 まずモデルがいいですね。表情がきりっとしてゐて、丸い眼鏡がよく似合ってゐます。Vラインのセーターも、結構探したんですよ。なかなか無くてですね。・・・あ、いや、さう本人が言ってゐました、ハイ。でも、どうでせう。この人、上手さうに見えますか、下手さうに見えますか? 上手いこと行けば、音を出す前から、「うわ、なんとなく、上手さう」なんて、思はれるのぢゃないでせうか? それが大事なんですね。危なっかしい格好や仕草をしてゐると、音が出るまでもなく、相手を不安にさせてしまふものなのです。本當ですよ。

 といふことで、まず上手さうに見える姿勢が大事です。その爲にも、以下の行爲は愼んだ方が賢明です。

・ マウスパイプを握って吹く

 これですね、何故か女の子に多いのですよ。非常に格好惡いですし、助平にも見えます(笑)。樂器を持つバランスも惡くなるので、やめた方がよいかと思ひます。


モザイクを外したい方は、畫像をクリック! デルモ@ぽんむら

・ 樂器を斜めに傾けすぎる

 かうしますと、余計背中が曲がって、卑屈に吹いてゐるかのやうな印象を持たれます。背筋をピリッと伸ばして、溌剌とした印象を與へれば、聽こえてくる音も、溌剌としてゐるかのやうな錯覺に陷ります。立って演奏する時などは、特にこれが目立ちます。

◆ その4 人と違ふ點に氣を遣ふ

 → ユーフォニアムといふ樂器は、他の人の音が上に上がって行くときに、何故か下に下がって行く役割をあてがはれます。でも、それが奇麗に決まると、音樂がより深い味はひを持つのです。合奏中に他人と違ふ動きをするところがあったら、特に集中して吹きませう。最後の最後まで、氣を抜いてはいけません。みんなが音を伸ばしてゐる時に、一人だけ音が變るところも、要チェックです! 勿論譜面に「solo」なんて出てきたり、「1 Bar. only」なんて出てきたりしたら、見せ場中の見せ場です。上手く吹けさうになくても、大丈夫! かういふ時こそ「その3」を使ふのです!

【 總  論 】

 大體このやうな點に氣をつけて、ユーフォニアムの練習に勵んで下さい。具體的な練習方法は、上手い人に聽いて下さい。直接レッスンを受けるか、雑誌のレッスン記事などを參考にして下さい。あ、二つ目の質問も、「その2」「その3」の應用で、なんとかなるでせう。・・・・え゛!? 高2? と、とうさんはゆるさんぞ!(怒)