ユーフォニアムCDレヴュー
イギリスの奏者 その1
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DIE DRUIDEN solo: * Steaven Mead (Boosey & Hawkes 9672) cond. Harry D.Bath Landesblasorchester Baden-Wuerttemberg (獨 BAUER STUDIOS ACD 6014 Music for a Festival (P.Sparke) 數あるS.ミードのソロ収録CDの最高傑作。ミードのパワーと、ドイツの片田舎のアマチュアバンドが生出した怪演に、興奮すること間違ひなし。スパークの「祝典のための音楽」は、恐らく吹奏樂版のベスト録音でせう。また、ルーディンの「ドルイド」は、どっしりとした迫力のある曲。「アルメニア狂詩曲」は、ケルクラーデ國際音樂コンクールの課題曲。アルメニア地方の民謡を、劇的な展開にて蘇らせてゐます(この主題はハチャトリアンも「アルメニア舞曲」にて使用しました)。 |
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NORGE moter ENGLAND solo: * Steaven Mead (Boosey & Hawkes 9672) cond. R.Farr Forsvarets Distriktsmusikkorps Trondelag (ノルウェイ陸軍 FMTK 01) Dragonregiment nr.3's Honnormarsj (E.Mostad / arr. O.Kajanus) ノルウェイ陸軍軍樂隊とS.ミードの競演。グレグソンの「シンフォニック・ラプソディー」が、そしてギリンハムの「ヴィンテージ」(テンポは館長好み)が、まるで余裕綽々と繰廣げられます。指揮は、なんとレイ・ファー! |
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Rondo solo: Steaven Mead (Boosey & Hawkes 9672) cond. R.Watson Rigid Containers Band (英 HEAVY WEIGHT HR004/D) Call of Seasons (Catelinet) ミードのソロCDの中では古い方で、現在は出版先も變り、別のジャケットになってゐるかと思ふ。特筆すべきは、ミードの歌ひっぷりで、ユーフォニアムでこんなにまでも表情豊かに演奏出來るものかと、驚嘆させられる。 |
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EUPHONY solo: Steaven Mead (Boosey & Hawkes 9672) cond. H.Snell Royal Nothern College of Music Brass Band (英 Polyphonic QPRL 082D) Euphonium Concerto (P.Sparke) ミードの最も安定した演奏のやうな氣がする。これ以前は多少粗く、これ以降は落着き過ぎてゐるやうな・・・。のっけから、スパークの「協奏曲」を余裕綽々と演奏。「ソレントへ歸れ」は、情感がこもってゐて、胸に迫って來る。 |
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「ユーフォニアム講座」
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Hidekazu Okayama