ユーフォニアムCDレヴュー

ヨーロッパ・他の國々の奏者 その1

  

Finnish Euphonium
solo: Jukka Myllys (Besson 968-2 ?)
cond. A.Volmer/ Oulu Symphony Orchestra
Piano. H.Hirvela, Perc. A.Virtanen (フィンランド ALBA ABCD 118)

Euphonium Concerto (J.Linkola)
Destination (J.T.Koskinen)
Blue Gleam of Arctic Hysteria (O.Kohlenberg)


 軍樂隊でユーフォニアムを演奏し、退役後はオウル交響樂團でトロンボーンを演奏してゐる、J.ミリスのユーフォニアム曲集です。最近のウィルソン奏者から失はれつつある、ベッソンの澁く、かっちりとした音色が印象的です。

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in oui...
solo: Ivan Milhiet
Accordeon: Frederic Guerouet

Czardas (V.Monti)
Suite Lumiere - extraits (A.Piazzola)
Symphonie des regards - creation (M.Nissim)
Ground - creation (T.Escaich)
Sonate no.1 en Si b majeur (A.Vivaldi)
Euphonium Concerto (V.Cosma)
Libertango (A.Piazzola)

 フランスでソロ活動を續けてゐるユーフォニアム奏者、I.ミリエ氏のソロアルバムです。V.コスマの「協奏曲」は、アコーディオンとのデュエットに書換へてのレコーディングですが、違和感が無く、ピアノ伴奏版よりも、しっくりと來ます。ミリエ氏の音色は非常にしっかりしてゐて、選曲もフランスの雰圍氣が充滿した、面白いCDです。

Euphonic Bach
solo: Kevin Thompson

Suite No.1 in G Major, BMW 1007 (for Cello)
Partita in A minor, BMW 1013 (for Flute)
Suite No.5 in C minor, BMW 1011 (for Cello)
Partita No.2 in D minor, BMW 1004 (for Violin)

 カナダのユーフォニアム奏者、ケヴィン・トンプソンのCD。全曲、バッハの無伴奏曲です。ちょっと聽いた感じでは、平凡なのですが、ふと「あれ、いつブレスしてるんだらう」と氣がついて驚きます(笑)。誰しも一度は「チェロ組曲」に手を出すのですが、インターヴァルとブレスに惱まされるんですよね。循環呼吸を難なく使ひこなしての演奏に、天晴れでした。



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「ユーフォニアム講座」
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Hidekazu Okayama