一本一本手作りを重視したカンスタルによる、アメリカのメーカー初のコンペンセイティングユーフォニアム。今までのコンペでなし得なかった輕量化と抵抗感の減少を實現した畫期的モデル。
*スペック、畫像は、KUNSTAL のサイトより引用 |
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【試奏記】 渋谷の楽器店クロサワウインドにて試奏 アメリカでは初のコンペンセイティングユーフォニアム。コンペとは思へない程に輕く、吹いてゐてもコンペ独特の抵抗の強さを感じない。大體ヤマハのYEP-621S程度の抵抗感だった。コンペ管のボアを極端に拡げてゐないからだらうか。低音域の音程補正を必要としながらも、樂に演奏したい方にお薦め。 右手の親指を引っかけるパイプとピストンの間の距離が大きく、パーツの形もフィットしにくいので、手の小さい奏者は工夫が必要。パーツの特注、その他オプションも相談に乘ってくれるとのこと。流石は手作り工房。 各所に獨特なパーツ(特にヴァルヴ周り)が使はれてゐるので、OEMではないやうに思はれる。ベルやテューニングスライドに繋がる管の曲がり方は Besoon を思はせるし、ゆるやかな曲がり方は、Yamaha や Weril を思はせる。同社の他のユーフォには、いろいろなタイプがある(ご參考まで)。 |
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平成18年1月2日作成
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「ユーフォニアム講座」
http://www.euphstudy.com
Hidekazu Okayama