ソヴィエトの低音金管樂器

 

 1978年に収録された、アナトリイ・マルツェフ指揮、ソヴィエト國防省吹奏樂團によるLP「華麗なるロシアンブラス II」(Victor - Merodia VIC-28023)のジャケットを見ると、金管樂器は、トランペット、ホルン、トロンボーン、テューバの他、コルネット(Bb。Ebがあるどうかは不明)、Eb アルトホルン、Bb テノールホルン、Bb バリトン、F バス(若しくはEb?)、スーザフォンが、ぎっしりである。使はれてゐる樂器は、トランペット、コルネット、トロンボーン、スーザフォンの他は全てロータリ式であり、アルト、テノール、バリトンはドイツや東欧獨特の卵形の樂器である。

 これらの卵形の樂器をフランスの「サクソルン属」と同一と位置づけるのは、「日本人と韓国人は同じ民族」、と言ふくらゐ極端であると思って良い。これら卵形の樂器は、それぞれテューバの一種と考へられるが、それはまた別項にて。

 
後列右から、トランペット5、Fテューバ2、Bbテューバ2、スーザフォン1、
その前の列に、コルネット7、Ebアルトホルン2、Bbテノールホルンと續く

 

右から、Ebアルトホルン2、Bbテノールホルン3、Bbバリトン2

 


2005年7月7日作成


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Hidekazu Okayama