前田 春好 作品集

 

 昭和23年、山形縣東根市生れ。若くして上京し、板前修行の合間に山岳風景を中心とした寫眞を撮り始める。平成9年、「第一回 AMATERAS写真公募 太陽と月と空と海」(主催:アマテラスの会/後援:日本芸術出版社)に「月光に輝く横岳」を出品。選者斎藤康一氏をして、「とにかく美しい」と唸らせ、見事に同氏賞を受賞。現在、警備員を勤めながら、作品の製作を手がけてゐる。ちなみに山の手資料館館長は、前田氏の甥子である。

 

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「北アルプス常念岳と  月、木星、土星のランデブー」
 平成12年の年賀状より

「月光に輝く横岳」 (平成3年元旦 赤岳山頂より) ペンタックス6×7 SMC150mm f2.8 3分 EPR

 作者談:満月に照らされて、幻想に輝く山々に吸い込まれていた。私は山岳写真を始めてずい分になりますが、山の美しさ、厳しさはなかなかとらえることが難しいです。子供の頃に山道で母親と歩いている時に月が出て来て影を追いかけた事を想い出します。夜でも、思ったより明るいので、夜の撮影を今は中心にしております。月・星などをこれからも撮り続けて行きます。夜の撮影は静かでとても楽しいです。

 斎藤康一選者の講評:これは、ただただ、しっかりと撮っているという事に驚いているんですけどね。露出の点で難しさもあるだろうし、風景的な難しさもある。場所の良さというものをまず見せながら、これだけ月の光というものできれいに見せるということが僕にとっては凄い驚きなんです。技術力にも感心してしまうし、とにかく美しい。

「獅子よりの使者」 (平成13年11月19日)
 年末に送られてきた繪はがきより